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水俣病原因企業の清算を急いでいいのか

 昨日の衆議院本会議で、会社法と関連法の改正案の採決が行われました。このなかで親会社が子会社の株式売却を行う際、株主総会の議決を必要とする内容が含まれていました。このこと自体に問題はないのですが、委員会段階での審議で、水俣病の原因企業であり、加害企業であるチッソだけは例外にする修正がされてしまいました。
 現在、チッソは子会社にすべての事業を移管しています。チッソ自体は事実上の持ち株会社になっています。ですから、子会社株を売却すれば、チッソは清算され消滅してしまいます。水俣病被害者救済のための特措法では、被害者に対する補償が終息し、株式市況が好転した場合にのみ、チッソの子会社株売却を環境大臣が承認できる仕組みになっています。今回、会社法と関連法の改正で、子会社株売却のルールについてチッソだけを例外にしたのは、チッソの子会社株売却、すなわち加害企業チッソの清算については、その条件を緩めておこうという意図があることは明らかです。社民党はとても賛成できず、反対しました。
 過日、4月17日の決算行政監視委員会で、私は石原環境大臣に対し、水俣病の現状について質問しました。石原大臣は、「水俣病は今でも収束していない」「子会社株の売却を認める状況にない」と答弁しました。当然です。いまでも、水俣病認定の訴訟が続いています。特措法の救済申請を却下された方々の大規模な裁判も起きています。何よりも、多くの方々が被害に苦しんでいます。このような中で、原因企業であるチッソに子会社株を売却させ、原因企業であるチッソを消滅させていいわけがありません。
 国、そして国会がすべきは、チッソの清算を手助けすることではなく、被害者に誠意ある対応をし、すべての被害者に補償して、水俣病の全容を解明することなのではないでしょうか。


教科書無償措置法改正について

 今日の文部科学委員会で「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置法改正案」の質疑と採決が行われました。この法案には社民党は反対しました。


 今回の法改正のきっかけとなったのは八重山採択地区における教科書採択の事案でした。3月14日に、この問題をめぐり、文部科学大臣が沖縄県竹富町教育委員会に是正要求を出しました。しかし、地方教育行政法第23条は、教科書の取り扱いを教育委員会の職務権限と明記しており、この点から竹富町教育委員会による教科書採択に何ら、違法性がないことは明白です。


 さらに、是正要求は、教育の自主性・多様性に対する国の介入であり、竹富町の教育現場に混乱をもたらすだけのものです。文部科学省が本来、行うべきは、竹富町教育委員会に是正要求を出すことではなく、八重山採択地区協議会の運営をめぐる経過を正確に把握し、疑義をただすことにあります。文部科学省は是正要求を直ちに撤回すべきです。


 また、改正案は、教科書の共同採択地区における協議の規定の整備、採択地区の市郡から市町村への変更などを盛り込んでいますが、教科書の取り扱いを教育委員会の職務権限とした地方教育行政法と教科書無償措置法との間の矛盾は、何ら整理されていません。


 八重山採択地区で起きた教科書採択をめぐる事案を念頭に置くのであれば、教科書研究については共同で行い、採択にあたっては市町村教育委員会の判断を可能とする法改正こそ、必要だったのではないでしょうか。
 また、過去に閣議決定されている学校単位での教科書採択や、採択地区の小規模化の検討が進められてきた形跡が見られないことも問題です。


 こうした観点から改正案に反対しましたが、自民、公明、維新、みんなの賛成多数で可決されてしまいました。大変残念ですが、引き続き参院での審議に期待するとともに、文科省の介入と闘う竹富町教育委員会に心からエールを送ります。








第186回通常国会の開会にあたって 

 今日から第186通常国会がスタートしました。今年も国民の暮らしを守るために頑張ります。
 さて、本日の安倍総理の施政方針演説はあまりにも不誠実としか言いようがありません。次の言葉は昨年の臨時国会終了後に特定秘密保護法案の強行採決について総理自身が語った言葉です。
 「私自身がもっともっと丁寧に時間をとって説明すべきだったと反省している。今後とも国民の懸念を払拭(ふっしょく)すべく丁寧に説明していきたい」。
 ――こう言った人間ならふつう、次の国会の冒頭で丁寧な説明を行うのが普通の感覚です。ところが45分を超える施政方針中、一言も特定秘密保護法に触れることがありませんでした。すでに特定秘密保護法関連は特定秘密になっているとでもいうのでしょうか。
 もう一点、外交・安全保障で総理は「自由や民主主義、人権、法の支配こそが、世界に繁栄をもたらす基盤」と断言しました。この意見に異論はありませんが、だとすれば、多くの識者から出されている特定秘密保護法は自由や民主主義、人権、法の支配を脅かすという声に誠実にこたえるべきです。
 そして、こうした概念の重要性を言うのであれば、何より教育におけるこうした価値観の重要性を謳うべきです。ところが、総理は、そうしたことには一言も触れず、子どもに対する「道徳」の必要性を言うのみです。
 これを不誠実と言わずして、何を不誠実というのでしょうか。

所得制限で高校授業料は無償化でなくなった

大きな成果を上げてきた高校授業料の無償化制度に所得制限を設ける法案が、11月13日の衆議院文部科学委員会で採決され、可決となりました。2009年の政権交代で民主党とともに進めてきた無償化制度が大きく後退することを質疑で指摘し、反対しました。

 反対した第1の理由は、所得制限の導入で、いわゆる高校授業料の無償化制度ではなくなり、有償化制度に戻ってしまったことです。「中等・高等教育の無償教育の漸進的導入」を定めた国連人権A規約からも、大きく後退します。

 第2の理由は次の通りです。低所得世帯に就学支援金の上積みを行い、給付型奨学金制度を創設すること自体には賛成です。しかし、その財源ねん出のために、所得制限を設けようとしている点が問題です。ラインとされる世帯年収910万円が、就学支援がいらない裕福な世帯であるという根拠は、まったくありません。子どもを持つ世帯の平均年収が約700万円の現状、共働きで910万円がとんでもなく年収の高い世帯のわけがありません。ましてや、年収910万円以上の世帯は、現行制度を導入する時に行った特定扶養控除の縮小によって、所得制限が行われれば、増税の負担増だけが残ることになってしまいます。

 第3の理由は、所得格差の是正あるいは教育の機会均等のために、所得制限を設け、浮いた財源で就学支援金の上積みをするというのですが、これは、教育の所得格差の是正を、高校生の子どもを持つ世帯の問題にしてしまった点です。これでは、社会が教育を支えるという理念から離れ、教育を、子どもを持つ家族の責任に帰すことになりかねません

 付け加えると、所得制限で浮いた財源約890億円を、就学支援金の上積みに使うことに財務省が難色を示している問題もあります。すでに、私立高校では来年度の入学案内を行っており、低所得世帯には就学支援金が上積みされることをアナウンスしているはずです。もし、年末の予算編成で、所得制限で浮いた890億円を財務省が取り上げてしまったら、就学支援の上積みはなくなります。もしそうなったら、生活は苦しいけど何とか私立高校に通わせたいと考えていた世帯の期待さえ、裏切ることになりかねません。

 下村大臣は教育費の公的支出の現状について、OECD加盟国内でも日本は「後進国」であると答弁されました。にもかかわらず、財務省は教員数や教員給与の削減を主張しております。下村大臣は、私の質問に対する答弁で、財務省の姿勢を厳しく批判し、「戦う文部科学省」になると明言されました。ならば、その姿勢が国民に見えるよう、教育予算の充実に努力してもらいたいと思います。

線文字Bの解読とオンカロ

 前回も紹介した『暗号解読』(サイモン・シン著)は、古代からの暗号の歴史と暗号の仕組みをわかりやすくまとめたものです。大半は暗号と戦争、陰謀にまつわる話ですが、その中で古代文字、具体的にはエーゲ海に浮かぶクレタ島で発見された青銅器時代のものと思われる線文字Bの解読の過程が詳しく紹介されています。

 暗号と古代文字、一見全く違う分野のようですが、解読には共通点があるそうです。暗号は、言うまでもなく意図的に内容をわからなくしたもの、他方で古代の文字は内容を隠す意図はなく、ただその文字や言葉が使われなくなって久しいというだけです。しかし、その解読は、容易ではありません。考古学者たちの執念と苦難に満ちた地道な作業にはただただ敬服するばかりです。

 先日、吉田党首が小泉元首相と会い、脱原発に向けた意見交換を行いました。小泉元首相が原発推進から脱原発に舵を切ったのはフィンランドで建設中の核廃棄物の最終処分場であるオンカロを知ったことだと聞いています。このオンカロで議論になった問題の一つが、高レベル放射性廃棄物保管の表示の有無だそうです。数万年先の人類もしくは人類以外の知的生命体が誤って掘り出さないように「掘るな、危険」という表示をすべきという意見、他方で数万年先に今の言葉がそもそも通じるのか、仮に通じないとすれば、かえってその場所に古代(数万年後から見て)の遺物があることを知らせることになる、実際、今の考古学者なら、間違いなく発掘に着手するでしょう。

 半減期が万年単位、無害とみなすことが可能になるには10万年を超える時間が必要な放射性廃棄物、これを大量に生み出すのが原発です。「原発ゼロは無責任」と現総理は言いますが、10万年後まで続く災厄をもたらす原発を続ける方がよっぽど無責任ではないでしょうか。
 
 線文字Bは考古学者の努力で解読されましたが、未解読の古代文字は線文字Aをはじめ多数あります。そして、線文字B は“たった”3400年前の文字、10万年はその30倍です。






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