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線文字Bの解読とオンカロ

 前回も紹介した『暗号解読』(サイモン・シン著)は、古代からの暗号の歴史と暗号の仕組みをわかりやすくまとめたものです。大半は暗号と戦争、陰謀にまつわる話ですが、その中で古代文字、具体的にはエーゲ海に浮かぶクレタ島で発見された青銅器時代のものと思われる線文字Bの解読の過程が詳しく紹介されています。

 暗号と古代文字、一見全く違う分野のようですが、解読には共通点があるそうです。暗号は、言うまでもなく意図的に内容をわからなくしたもの、他方で古代の文字は内容を隠す意図はなく、ただその文字や言葉が使われなくなって久しいというだけです。しかし、その解読は、容易ではありません。考古学者たちの執念と苦難に満ちた地道な作業にはただただ敬服するばかりです。

 先日、吉田党首が小泉元首相と会い、脱原発に向けた意見交換を行いました。小泉元首相が原発推進から脱原発に舵を切ったのはフィンランドで建設中の核廃棄物の最終処分場であるオンカロを知ったことだと聞いています。このオンカロで議論になった問題の一つが、高レベル放射性廃棄物保管の表示の有無だそうです。数万年先の人類もしくは人類以外の知的生命体が誤って掘り出さないように「掘るな、危険」という表示をすべきという意見、他方で数万年先に今の言葉がそもそも通じるのか、仮に通じないとすれば、かえってその場所に古代(数万年後から見て)の遺物があることを知らせることになる、実際、今の考古学者なら、間違いなく発掘に着手するでしょう。

 半減期が万年単位、無害とみなすことが可能になるには10万年を超える時間が必要な放射性廃棄物、これを大量に生み出すのが原発です。「原発ゼロは無責任」と現総理は言いますが、10万年後まで続く災厄をもたらす原発を続ける方がよっぽど無責任ではないでしょうか。
 
 線文字Bは考古学者の努力で解読されましたが、未解読の古代文字は線文字Aをはじめ多数あります。そして、線文字B は“たった”3400年前の文字、10万年はその30倍です。






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