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憲法と個人の尊厳

 「ワイマール憲法下でナチスによる権力掌握を許した経験を持つドイツ、その憲法である基本法で真っ先に掲げるのは人間の尊厳の不可侵性です」

――安倍政権が意欲を燃やす憲法改正に対して各界からの批判の声は日増しに高まりを見せています。国会内でも96条改正に反対し、自民党の憲法改正草案を批判する「立憲フォーラム」や「13条を考える会」といった議員連盟が発足しています。冒頭に紹介したのは、昨日開かれた「13条を考える会」に講師として招かれた憲法学者である樋口陽一先生の言葉です。
 
樋口先生は、日本国憲法で最も重要と考える条文が第13条の冒頭「すべて国民は、個人として尊重される」だと続けられました。深く考えさせられる言葉です。このコラムで以前紹介した(http://yoshikawahajime.blog.fc2.com/blog-entry-20.html)敗戦直後に文部省が出した新教育指針にも同様の考えが脈打っています。
 
樋口先生が5月末に上梓された『いま、「憲法改正」をどう考えるか』(岩波書店)は、憲法をめぐる戦前からの論争の紹介も交えながら、立憲主義とは? 自民党の憲法改正草案の意味するものは? 私たちはどういう選択を迫られているのかについて、鋭く問いかけます。




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