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線文字Bの解読とオンカロ

 前回も紹介した『暗号解読』(サイモン・シン著)は、古代からの暗号の歴史と暗号の仕組みをわかりやすくまとめたものです。大半は暗号と戦争、陰謀にまつわる話ですが、その中で古代文字、具体的にはエーゲ海に浮かぶクレタ島で発見された青銅器時代のものと思われる線文字Bの解読の過程が詳しく紹介されています。 暗号と古代文字、一見全く違う分野のようですが、解読には共通点があるそうです。暗号は、言うまでもなく意図...

「ある数学者の弁明」

「純粋数学者をほっとさせる一つの心強い結論がある。純粋数学は、戦争に全く影響を及ぼさない」とその著書『ある数学者の弁明』で述べたのはイギリスが生んだ天才数学者G.H.ハーディです。ここでいう純粋数学とは素数などを扱う数論などであり、弾道計算などに使われる“日常数学”ではないとハーディは断りを入れています。 ところが時代はハーディが考えていたよりもはるかに進んでしまいました。現在使われている暗号はその多く...

アネクドート

政治的小話(アネクドート)というものは世界中に存在します。権力者や官僚を対象に、ウィットとアイロニーにとんだ話が多く、出来の良いものは笑いを誘うだけでなく、思わずうなってしまいます。特に旧東側諸国には秀逸な作品が多数あります。その一つを紹介します。首都にある「美しい広場」、酔っ払いが「我が国の最高指導者は無能だ」と叫んだところ、警官につかまり、刑務所送りに。その罪状は軽罪とし「不敬罪」、重罪として...

もうひとつのアメリカ史

 なかなか読書の時間が取れず、時間がかかりましたが、ようやく、『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』を読み終えました。テレビでもストーン監督によるドキュメンタリーとして10回にわたって放映されたもので、全3巻、1巻あたり400ページの大著です。重くてカバンに入れて持ち運ぶのに苦労しましたが、第1次世界大戦からオバマ政権までのアメリカの歴史(テレビの方は第2次大戦前夜から)、しかも公認ではない歴...

『笑の大学』と『はだしのゲン』

 劇作家である三谷幸喜さんの手による『笑の大学』という作品があり、映画にもなりました。時代は日米開戦の前年1940年、喜劇など不謹慎として上演中止に追い込もうとする検閲官と、なんとか喜劇として上演にこぎつけようとする喜劇作家の攻防を描いた作品です。「お国のために」というセリフを入れろという検閲官の要求に、「お肉のために」と切り返す喜劇作家。 憲法21条第2項に「検閲は、これをしてはならない」とあります。...
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